| JMIU日産自動車支部から
本書は、赤旗の記者だった著者が実地をたんねんに歩き、ルポルタージュとしてまとめられたものです。著者はカルロス・ゴーン社長が国内で経営者として高い評価を受けていることに疑問を持たれ、私達の組合にも取材に見えられました。著者の疑問の通り、日産自動車が再生したと言われるのは一面的な見方であり、多くの下請け企業、販売店、地域住民そして私たち働く者の犠牲のうえに成り立っているものです。
本書では日産復活のかげで犠牲になったものの実態がリアルに描かれています。特に日産車体京都工場の労働者の実態や日産自動車栃木工場の周辺のさびれ方などは、著者の長年記者として培われたと拝察される調査力によるものと思います。
日本の多くの企業、特に電機産業各社などは、ゴーン改革の手法を用いて企業の収益向上に力を入れてきたように思われますが、購入品単価の切り下げや長時間過密労働、成果主義賃金の導入などの手法は、日本経済全体を発展させるどころか、縮小につながる弊害が出ており、早晩このような経営路線は修正せざるをえないでしょう。
これらのことを考えるのに本書は最適のものと思われます。私たちの労組が考えていることを適切にまとめて下さったことに感謝するとともに、私たちもこの本の普及にとりくむことにしました。
ご注文がありましたら、組合のEメールやファックスでご連絡ください。
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