目次

はじめに

第1章  内閣挙げて賞賛

第2章  産業再生法の下で

第3章  消えた工場、変わる街

第4章  異動先で労働者は

第5章  関連会社・下請けの衝撃

第6章  欧州では許されるか

第7章  どうした「技術の日産」

第8章  車はますます売れなくなる

第9章  日本経済再生の芽を摘みかねない「ゴーン改革」

        吉田敬一教授(駒澤大学経済学部)に聞く

第10章 「リストラ」と今後の課題

        鈴木亜英弁護士(EU労働法制調査団元団長)との対談

(取材余話)

あとがき

参考資料

改定される前の日産自動車の社内規程(抜粋)

発売     2005年3月3日

変形B6版 184ページ

定価     1470円(税込み)

JMIU日産自動車支部から

 本書は、赤旗の記者だった著者が実地をたんねんに歩き、ルポルタージュとしてまとめられたものです。著者はカルロス・ゴーン社長が国内で経営者として高い評価を受けていることに疑問を持たれ、私達の組合にも取材に見えられました。著者の疑問の通り、日産自動車が再生したと言われるのは一面的な見方であり、多くの下請け企業、販売店、地域住民そして私たち働く者の犠牲のうえに成り立っているものです。

 本書では日産復活のかげで犠牲になったものの実態がリアルに描かれています。特に日産車体京都工場の労働者の実態や日産自動車栃木工場の周辺のさびれ方などは、著者の長年記者として培われたと拝察される調査力によるものと思います。

 日本の多くの企業、特に電機産業各社などは、ゴーン改革の手法を用いて企業の収益向上に力を入れてきたように思われますが、購入品単価の切り下げや長時間過密労働、成果主義賃金の導入などの手法は、日本経済全体を発展させるどころか、縮小につながる弊害が出ており、早晩このような経営路線は修正せざるをえないでしょう。

 これらのことを考えるのに本書は最適のものと思われます。私たちの労組が考えていることを適切にまとめて下さったことに感謝するとともに、私たちもこの本の普及にとりくむことにしました。

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